[主催者からのご挨拶]

Professor Dr. Joachim Breuer

Professor Dr. Joachim Breuer

Professor Dr. Joachim Breuer

Germany

President
International Social Security Association (ISSA)

国際社会保障協会(ISSA)は、ビジョンゼロ・サミットを共催できることを大変誇りに思っています。

継続的なサミットの開催は、2017年、ISSAビジョンゼロ戦略の立ち上げ直後に、「全ての仕事による事故や疾患は防ぎ得る」というメッセージを世界的に推進するためのイニチアチブとして持ち上がった計画です。

ISSAは甚大な件数の労働災害と疾患に対処するための予防策を常に推進してきました。また職場、そして社会全体としての、安全・健康・ウェルビーイングを推進するための労災保障システムに関する重要な業務のサポートもしています。故に、ISSAの予防に関する特別委員会が、政府機関や社会保障機関と同様に、労働者や従業員が労働災害や疾患を減らす努力を支援をするため、ビジョンゼロの7つのゴールデンルールを確立させたことは、当然の流れであると言えます。

ビジョンゼロへの関心が高まるにつれ、特別委員会は前向き先行指標(PLI)、部門別のビジョンゼロガイド、ビジョンゼロ研修プログラムなどのような多言語対応ツールを次々と生み出しています。既に15,000もの会社や団体がビジョンゼロに登録しているという事実からも、7つのゴールデンルールが世界中の多くの職場で取り入れられており、機能しているということが証明されています。ISSAはこのような重要なプログラムを立ち上げたことに誇りに思っており、国家レベルにおけるビジョンゼロ導入を国際委員会として全力で支援したいと考えております。

ビジョンゼロに関わる全ての人にとって、第2回ビジョンゼロ・サミットは、これまでの歩みを共有し、成功事例の集積を行い、そして、ビジョンゼロの新しいゴールを定義するための素晴らしい機会であります。さらに、様々な方面から集ったビジョンゼロビギナー達が一同に介し、どのように共に力を合わせ、ビジョンゼロを次のレベルへと引き上げるのかを探る機会でもあります。安全・健康・ウェルビーイングは職場に限らず、いかなる状況や場においても適応する行動規範でもあると言えます。特に、COVID-19パンデミックにおいては、ビジョンゼロのフィロソフィーはその正当性と有用性を証明しています。当然ながら、「ゼロ感染症!」も我々のゴールとなります。

このような大変意義深いイベントで皆様とオンライン越しにお目にかかることを大変楽しみにしています。