The Summit

A global initiative

第1回ビジョンゼロ・サミットー2019年ヘルシンキ

第1回ビジョンゼロ・サミットは、2019年11月ヘルシンキにおいて、フィンランドが議長国を務める欧州連合理事会のイベントの一環として、フィンランド労働衛生研究所(FIOH)に誘致され、開催されました。

国際労働機関(ILO)、国際社会保障協会(ISSA)、国際産業保健委員会(ICOH)などの主要な国際機関の協力を得て開催されたビジョンゼロ・サミットは、新しい労働災害防止戦略として、また、「人々の安全・健康・ウェルビーイングを最優先すれば、すべての労働災害は防止できる」という信念に基づく、 ビジョンゼロという新しい考え方についての議論する場となりました。

また、このサミットでは、ビジョンゼロのさまざまな側面について議論され、ビジョンゼロの考え方や行動を次のレベルに引き上げ、素晴らしい実践例や、そこから学んだ教訓を共有することに重点が置かれました。

サミットのテーマの一つであった「Rethinking Vision Zero(ビジョンゼロの再考)」は、ビジョンゼロにはさまざまな視点があることを示唆し、参加した安全の専門家たちにより闊達な議論がなされ、ビジョンゼロ・サミットを継続開催していくことが決定されました。

ビジョンゼロ・サミット 2019年
11月12日ー14日 ヘルシンキフィンランド

職場における安全・健康のためのグローバル連合の設立

ヘルシンキでのサミットは大成功を収め、フィンランド政府が推進し、ILO、世界保健機関(WHO)、国際労働衛生委員会(ICOH)、欧州委員会、欧州労働安全衛生庁(EU-OSHA)、シンガポール政府が支援する「Global Coalition for Safety and Health at Work/安全衛生グローバル連合」が発足しました。

チリ、クロアチア、フィンランド、イラク、ポルトガル、シンガポール、南アフリカの各政府は、国際雇用者機構(IOE)、国際労働組合機構(ITUC)、ICOH、EU-OSHA(欧州労働安全衛生機関)、欧州委員会、国際社会保障協会(ISSA)、国際労働検査協会、ILOとともに連合の運営委員会を構成し、議長および事務局を務めています。また、WHOは運営委員会のオブザーバーとして参加しています。

安全衛生グローバル連合は、グローバルな視点から職場における安全と健康に関する共通の課題に対し、有益な戦略と実践的な解決策を生み出すことを目的としたマルチステークホルダーパートナーシップです。 組織、政府、労働者、雇用主を結びつけることで提携を促進し、既存の知識や情報元を最大限に活用します。グローバル連合は、職場の安全と健康に関する国際的議案において、特定の優先事項を反映したタスクグループで構成されています。

企業レベルでのビジョンゼロ・タスクグループ

企業レベルでのビジョンゼロのタスクグループは、グローバルにビジョンゼロのコンセプトを企業に実践的な方法で紹介し、ビジョンゼロを労働安全衛生(OSH)マネジメントの推進力として取り入れている様々な国や企業の交流を促進をすることで、ビジョンゼロ活動の考え方の実施支援を目的としています。

フィンランド労働衛生研究所(FIOH)が主導するこのタスクグループは、ビジョンゼロ・サミットの常任主催者です。