South Africa
毎朝、世界のどこかで1,000人もの人が仕事に出かけたまま帰宅しません。さらに、別の6,500人が労働作業に起因するリスクにより発症した病気で日々亡くなっています。彼らは、私たちの洋服を作っている人であり、私たちが飲むコーヒーの原料であるコーヒー豆を育てている人であり、そして、私たちの住宅や企業の建屋を建設している人達です。彼らには安全で健康的な職場が必要であり、激変するグローバルサプライチェーンにおいての安全衛生改善という、我々の共有コミットメントの対象となる人々です。 G7が提唱し、ILOが運営するビジョンゼロファンド(VZF)は、政府、雇用者、労働者、その他のステークホルダーを動員して、最も必要とされる場所で、労働者の健康と安全を実際に測定可能な形で改善します。ビジョンゼロファンドは、工場や現場更には政府やグローバル企業の分野まで、あらゆるサプライチェーンのレベルにおいて、積極的な変化をもたらす部門や地域を戦略的なターゲットとします。本セッションでは、世界のサプライチェーンをより安全なものにするためのビジョンゼロ基金の取り組みをご紹介し、優れた事例や成果を紹介するとともに、多国籍企業や労働安全衛生(OSH)実務者を含むすべてのステークホルダーが一丸となって取り組まなければならない固有の課題も明らかにします。セッションの第2部では、ビジョンゼロファンドから「イノベーション・チャレンジ」の発表が行われます。このイノベーション・チャレンジは、サプライチェーンで働く人々の安全と健康を確保するために有効なソリューションを紹介し、普及させることを目的としています。セッションでは2組の受賞チームにより発表が行われ、選考委員会のメンバーも参加します。